効果の持続性について考える

いよいよ11月も終わろうとしています。

寒さも暦通りになってきましたね。

日々鍼灸の施術をさせていただいてますと、

いくつか気づくことがあります。


身体は冷えて手足は冷たくても

暑いと感じて、

冷たいものを飲んだり、

寒くても薄着でいるなど。


これは寒さを感じる

皮膚にある受容器(センサー)から

脳へ寒いという情報が

うまく伝達できていないのか。


伝達できてなければ

体温も上昇できないので

ますます冷えてきます。


それとも情報を受けて

体温をあげ続けているので

寒さを感じていないのか。


こちらはエネルギーを使い続けているので

相当疲れます。すぐ眠くなる。

冬の寒い日に暖かい部屋で

眠ってしまうことありますよね。


いずれにしても

情報伝達も体温上昇も、

私たちが憂うことなく

正しく負荷なく行えるのが

良い状態です。


患者さんのお話を伺って、

皮膚の状態を確認しながら

その閉じた兆しを見つけて

開いて熱を入れていきます。


それはどれくらい効果が持続するのかは

人によって違うことはもちろんです。


風の子堂鍼灸治療院の中谷先生は

「治療について言えば、

私はお薬の代わりに鍼灸を使ってやっているだけで、

東洋医学だからゆっくり効く、

とは思っていないのです。

薬と同じように毎日1日3回やらせてもらえれば、

もっと早く治ると思っています。

実際家族はそうであるので。

週に1度はまだ良い方で、

月に1、2度は症状によっては厳しいです。

お薬にしろ鍼灸にしろ、

身体に影響を与えて変えていくことには違いないので、

月に1度だけ飲んで治る夢のようなお薬があるのか、

想像していただけるとありがたいです。

それでも最善を尽くしますが。

漢方も鍼灸も実際のところ、

緩やかなイメージとは違い、

治療となると鋭いものなのです。」

https://ameblo.jp/kazenokodoacu/entry-12640185038.html


ああ、これ本当にそう思います。

身体を治すための働きかけの期間と回数ですよね。


今までずっと流れの悪い状態が長期間続いていたら、

身体はそれが正しい状態と認識してしまう、、、

それを流れの良い状態に変えていくために

鍼灸や薬はあるのですから。


具合の悪くなる兆しが見えたら

すぐに受ければつらい思いをしなくて済む。

でも忙しくてなかなかいけないなら

治るための回数が増えていってしまう。


昔々、まだ鍼灸に関わっていない頃を思い出すと

このことが痛いほどわかります。


でもそのおかげで鍼灸師になるきっかけができました。


今は、皆様にはつらい思いをしてほしくないと願うばかりです。